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***堕散る(おちる)***
第4章 step4踊り場
ルリが驚く顔をみて可笑しくなった。
キスなんて特別な意味はない。体を繋げるための呼び水だ。
元々体を開いてくる女に、俺はキスしない。
身も心も全て差し出させるためのツールだ。
ルリの唇を舌でなぞる。
唇を割って口内を蹂躙し、舌に絡め吸いとってやる。
ふぁ…
息苦しそうな声、
「ルリの舌、俺の中に入れてみて?」
小さい柔らかい舌が、一生懸命入ってくるが絡める様子はない。
チュポッ…
音を立てて吸い出す。
ルリが熱くなってくる。壁にもたれさせてやる。
首を支えて更に深い口づけをする。
っふぅ…
なまめかしい。ルリはそれだけでイキそうな顔だ。
胸をヤワヤワ触れる。
ズルズルと崩れそうなので脚を割り膝を入れて支えた。
口づけを離せば、イヤらしく唾液が糸をひく。
もう十分だろ。
ルリを立たせて、俺はベッドに大の字になる。
部屋に入って、ハルトさんにキスしようと言われ、昨日はしてないな…と思った。
ハルトさんがどんな人なのか知らないけど、細やかな気遣いが一緒にいて心地よい。
彼氏のことは、どうでもいい、忘れようと決めた。