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***堕散る(おちる)***
第5章 step5過去

どれぐらい眠っていただろう…

心底眠れた。
俺には眠りなど要らないと思っていた…

モゾっ…ルリが俺の胸で目覚めたようだ。

頭、背中と撫でてやる。

「あの…ワタシ…」

「ああ、ルリ、また派手にイッチャったよな。
そのまま気ぃ失って、寝ちゃったんだよ。」

「ごめんなさい。」

「いや…いいんだよ。
俺に感じて、感じすぎて意識保てなかった。それだけヨカったんだろ?」

ルリは頬を染めて頷く。

「あの…ハルトさん。」

ルリはモジモジする。

「あはは、今更、さん付け?
さっき、リュウよりハルトがイイ、
ハルト…ハルトっ…てヨガってたのに?

今日1日ハルトって呼んでよ…」

ルリは真っ赤になり、俺の胸に顔を埋める。

それで隠したつもりかよ。
本当に苛め甲斐のあるやつだ。

「はっ、ハルト…
ハルトって恋人とか、あっ奥さんとか…、いますか?」

何故、今、そんな質問?

「居ないよ。
必要ない…
てか、愛だの恋だのって、俺わからないんだよね…
ルリはわかるの?」

そのまま返して訊く。

ルリは少し考えて…



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