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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
学校から仕事場へ、これが日課になるんだな。
そんなことを考えていた。
電車に乗る前にハルトにメールした。
また『了解』だけの返信、30分程でハルトに会える。それしか考えていなかった。
友達たちの話題も彼氏とどこに行った、どうした、どうだった、すべてがそれ…
ワタシも訊かれたらハルトの話ばかりになるだろう。
でも、友達の彼氏は年上でも大学生の中、ハルトの話はしにくい。
色々訊かれたら答えられないことも多いし、このまま特に話さずに済ませた方がいいかも…
ガタン…
電車が揺れて、つり革から手が離れ、よろめいてしまった。
混んでて振り向くことは出来ないけれど、少し首を後ろに向けて頭を下げる。
グイッ…
後ろの人に背中を押される。寄りかかった状態を戻された感じだった。
混んでて嫌だな。
寄りかかってしまったのが嫌だった。
背中を押した腕がそのまま背中に当たっている。
また寄りかかるんじゃないぞ…と小突かれているように思えた。
あと、30分…
時計を見ても時間が経つのが早まるわけではない。
触られている?
痴漢?
スッとお尻を撫でられて、すぐに強くお尻を掴まれた。
そんなことを考えていた。
電車に乗る前にハルトにメールした。
また『了解』だけの返信、30分程でハルトに会える。それしか考えていなかった。
友達たちの話題も彼氏とどこに行った、どうした、どうだった、すべてがそれ…
ワタシも訊かれたらハルトの話ばかりになるだろう。
でも、友達の彼氏は年上でも大学生の中、ハルトの話はしにくい。
色々訊かれたら答えられないことも多いし、このまま特に話さずに済ませた方がいいかも…
ガタン…
電車が揺れて、つり革から手が離れ、よろめいてしまった。
混んでて振り向くことは出来ないけれど、少し首を後ろに向けて頭を下げる。
グイッ…
後ろの人に背中を押される。寄りかかった状態を戻された感じだった。
混んでて嫌だな。
寄りかかってしまったのが嫌だった。
背中を押した腕がそのまま背中に当たっている。
また寄りかかるんじゃないぞ…と小突かれているように思えた。
あと、30分…
時計を見ても時間が経つのが早まるわけではない。
触られている?
痴漢?
スッとお尻を撫でられて、すぐに強くお尻を掴まれた。