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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
「前にいた人が助ける素振りをして信じたの。」

携帯で会話したことを説明した。

「でもグルだったの。
何人なのかもわからなくて、怖くて…
でもそんな状態なのに、体は気持ちいいと思ってしまったの。

そんな体をみっともないと思っても、それは変わらなかったの。
それでもイイカラダなのかな…」

「俺が感じやすい体にしてるから、
ルリは痴漢たちに抱かれたいと思ったの?
逃げようとしたんでしょ?」

「怖くて…声をだして助けを求めることができなかった。
でも抱かれたいとは思わない。」

「それでいいんじゃない?

俺のことを思い出した?」

「最初に助けて欲しいと思って…

次に講義を無駄にしちゃったと思って…

最後にこんな体を許してもらえるかと考えました。」

「思い出したんならいいじゃん。

おやっさんの時も言ったけど俺自体生きるために何でもしてきたし、これは事故でしょ?」


ルリは安堵からか涙を流す。

「それより風呂入ってさっぱりしよ?

ホテルくるの2回目だよね。ゆっくりして気分変えよ?」


ハルトに気をつかわせているんだなと思った。


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