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***堕散る(おちる)***
第5章 step5過去

いつしか、俺の噂は広まり、女が集まる。

アイツの客と俺の客も交わり、部屋はベタベタの札束がばらまかれる。
父親は俺のお古をタダで抱けるようになった。

そんときには俺は壊れてたな…

昼か夜か、

腹が減ってるのか眠いのか、

ああ、まだ女を抱き足りないんだなって、

1日中腰振ってたよ。


地獄の底ってないのかな…

しばらくまともに考える時間があれば、
それだけを願ってた。


突然、それは来たんだ。

いつものように、ぐちゃぐちゃになり、何組のペアかわからない状態で、皆乱れていた。


叫び声が響き渡った。

それが、快感でなく恐怖からくるものだとわかるのに、しばらく時間がかかったよ。

父親の相手が叫びながら、父親を揺さぶってた。

父親は動かないんだ。


年甲斐もなく無理したんだろ、腹上死だったよ。


皆さすがに止まったね…

アイツが冷静に、男達に父親を風呂場に運ぶように命じ、散らばった札束を皆に渡し帰らせた。


警察が来て、

父親は風呂場で死んだことになった。


終わった…全て終わったんだ…

俺は笑い転げたよ。」


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