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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
ハルトの辛さを理解できないけど、思ったことを言った。

ハルトはフッと優しい笑みを洩らし、ジョッキに口をつけた。

喉を鳴らしてビールを飲むハルト。

間近に見る喉仏が上下するのが艶やかで、
スカートをたくしあげて内ももを撫でるハルトの手に自分の手を重ねた。

「今のルリちゃんは、落とせそうだね。
食べ終わったら出ようか。」

ハルトが欲しい。ハルトに抱かれたい。肌を重ねたい。
欲に駈られることは罪ではない。

サラリーマンの浮気ごっこはハルトの勝ち?で終わった。

家まで送るというハルトと電車に乗る。
痴漢さながら体を寄せて、胸や下半身を触られるが、雰囲気に酔ったのか、ワタシは抵抗をやめて声を殺して、身を委ねていた。

高ぶる体、籠る熱を逃しようがなく駅を出る。

ハルトはご機嫌で鼻歌を歌っていた。

「公園のトイレで制服に着替えなきゃね。スーツは事務所に置いとこうか。」

近所の桜の公園に寄る。
今回は多機能トイレに入るが、ハルトも一緒に入ってきた。

入るなり抱き締められてキスされる。
欲しくて堪らなかったワタシはそれに応えた。

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