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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
ワタシは鞄にしまった。
肌身離さず御守りにしたかった。
外を窺いながら出てベンチで珈琲を飲む。
ひっそりとした公園を独占したようだった。
「お母さん、まだ帰って来てないかな?」
「たぶん。」
「お母さんにいい人がいてデートしてるとかじゃないかな?」
「わからないけど、たぶん違うと思います。」
「ルリはやりたい仕事とか大学いきたいとか考えてるの?」
「早く働いて母を楽にさせたいとは思ってるんですけど、具体的には何も考えてなくて…」
「ふうん、俺の会社、高卒でも入れるから、もし、他にあてがないときは言ってね。」
「資格とか必要ないんですか?」
「ああ、俺と全く同じ仕事ではないけどね。
サービス業全般だから、ルリに出来る仕事も沢山あるよ。」
「ハルトと一緒の会社に入れたら嬉しいです。」
「じゃあ、一応考えておいてね。
そろそろ帰ろうか」
ハルトが立ち上がるので慌ててついていく。
腕を組んで歩きたいと言えず後ろを歩く。
「ん」
ハルトが振り向いて手を出してくる。
「手」
手を伸ばすと掴まれ繋いでくれる。
「ちゃんと家まで送るから」
ぶっきらぼうに言うハルトが可愛かった。
肌身離さず御守りにしたかった。
外を窺いながら出てベンチで珈琲を飲む。
ひっそりとした公園を独占したようだった。
「お母さん、まだ帰って来てないかな?」
「たぶん。」
「お母さんにいい人がいてデートしてるとかじゃないかな?」
「わからないけど、たぶん違うと思います。」
「ルリはやりたい仕事とか大学いきたいとか考えてるの?」
「早く働いて母を楽にさせたいとは思ってるんですけど、具体的には何も考えてなくて…」
「ふうん、俺の会社、高卒でも入れるから、もし、他にあてがないときは言ってね。」
「資格とか必要ないんですか?」
「ああ、俺と全く同じ仕事ではないけどね。
サービス業全般だから、ルリに出来る仕事も沢山あるよ。」
「ハルトと一緒の会社に入れたら嬉しいです。」
「じゃあ、一応考えておいてね。
そろそろ帰ろうか」
ハルトが立ち上がるので慌ててついていく。
腕を組んで歩きたいと言えず後ろを歩く。
「ん」
ハルトが振り向いて手を出してくる。
「手」
手を伸ばすと掴まれ繋いでくれる。
「ちゃんと家まで送るから」
ぶっきらぼうに言うハルトが可愛かった。