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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
「学校とか良くわからないからさ、
無理せず来れない時はメールくれればいいから。」

「はい、でも毎日会いたいから出来るだけ行きます。」

ハルトがワタシのことを考えてくれるのが嬉しくて、繋いだ手を握る。

「ん」

暗くて見えないけど、ハルトが照れて赤くなっているように思えた。

すぐに家に着いてしまう。やはり母は帰っていなかった。


「じゃあおやすみ、早く入って鍵を閉めな。」

離れるのは寂しかったけど、母と鉢合わせしても困る。

ポンポンと頭を優しく叩かれ、

「おやすみなさい。」

ワタシは家に入った。

急いで部屋に上がり窓を開けたけど、ハルトはもう帰ってしまっていた。
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