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***堕散る(おちる)***
第20章 20章 step20十四段目…秋
「正しい着け方を説明する間は社長は待っていてくださいね。」

店員はワタシの手を引き、先程の部屋にいく。
説明されながら着けていく。

少し大きいのではないかと思ったものも、教えられた通りに着けるとぴったりだった。

「社長をお呼びしますね。」

「は、はい。」

カーテンの向こうの扉を開けて店員が出ていくと、代わりにハルトが入ってくる。

「ん〜柔らかそうな紫陽花。思ったとおり綺麗だ。」

ハルトが触ってきそうなので手で隠す。

「隠すなよ。」

「触ろうとしたから。」

「中身もブラも俺のモノなのにダメなの?」

「ここお店だし、待ってるお客さんいるかもしれないから。」

「じゃあ次の着て?これね。」

黄色いブラジャーを渡される。

「これ、谷間を強調させる作りなんだって。」

ハルトは出る気配もないようで仕方なく背を向けて着替えた。

「早くこっち向いて?」

恥ずかしいのに気づかないのかハルトが急かす。

「うん、決まりね。
じゃあ最後はこれ。」

さっき端にあって良く見なかったものが渡される。

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