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***堕散る(おちる)***
第21章 step21十五段目…愁秋
食事終わったら出かけるのかな…

悪い人ではなさそうだけど、ハルトのことをよく思ってないのは明らかで、二人でいるのは辛かった。

食事が終わり、テーブルが片付けられる。

ワタシは相手の出方を待つしかない。

「プレゼントした制服、良く見せてくださいね。」

ワタシの脇に来て、手を引き窓際まで連れていかれる。

「ゆっくり一周して見せてください。」

言われるままに従った。

「うん、とても素敵です。
外の景色をご覧なさい。高い所からの景色、素晴らしいと思いませんか?」

そう言われて、窓の外を眺める。前回、来た時には、ここからの景色を見ることなどなかった。

この辺ではかなり高い所で、ぐるっと周りを見渡せる。タワーやビル、おもちゃのような街並みに見入っていた。

「凄いですね。街が…ッウ…キャァア」

背後からきた息子さんに、いきなり縛られる。
胸の辺りに縄が掛けられていく。

「僕の名前はトモヤ…
ちゃんと僕の名前も呼んで欲しかったですね。」

腕も一緒に括られて身動きできない。

「トモヤさん、やめてください。何をするんですか?」

「デートですよ。親父ともデートしたでしょ?三日間も…」

やっ…
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