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***堕散る(おちる)***
第21章 step21十五段目…愁秋
また蛇のスイッチを入れる。

ググン…

下腹部に手を当てると、蛇が暴れる様子が伝わる。

「さぁ、僕の女にならない?」

やめて…ならない…ワタシは、ハルトのモノなの…

バシィィン…

ンギャアア…

「アイツのところに帰ればいいさ。
受け入れてもらえるならね。」

スイッチを切り、蛇を装具から取り外す。

震える彼女を起こし、そのままコートを着せた。

2つの穴に外れた蛇が残ったまま、手は縛られたままでコートのボタンをいくつか止める。

かろうじて捕まらない程度に着せたコートから、胸の谷間と太ももが見えていた。

「アイツのところへ帰っていいですよ。
デートはおしまいです。」


扉まで連れていき、押し出した後、中に入る。

そしてアイツに電話した。

「今帰したよ。
残念ながら僕の女には成らないそうだ。」

アイツが嬉しそうに鼻で笑った。

「ハハッ…僕を笑うとはいい度胸だ。」


トモヤさんの体の話から、女性の話まで聞かされた。

作り話ではないか?
本当の話なら恐ろし過ぎる。

それまでは、何もかも忘れてイキたいという思いだったけど、
一気に正気を取り戻した。

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