この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
「そろそろ冷めたんじゃないでしょうか。」
「ん…触れる。」
「卵に出汁を混ぜてください。」
「ん?逆なのか…
何で逆なんだ?」
「よく混ざるからです。」
「ふうん…
卵増えたよ?」
「ざるで濾します。」
「こす?
なんで?どうなるの?」
「割り解れない白身の塊を取り除くと、きめ細かい舌触りになるんですよ。」
「だいぶ減った。料理って手間が掛かるね。」
具材を器に入れていく。
混ぜた卵を入れて三つ葉を浮かべる。
「それやる。」
もちろんそういうと思っていたので任せた。
フンフン〜フンフン〜卵のお風呂〜三つ葉を浮かべ〜
「このあとはチンか?」
「いえ、蒸すんです。」
「おお、焼売と同じサウナだな。」
「うふふ…そうですね。」
ハルトがお皿を二枚敷いて水を張る。
「サウナに入るとプリンみたいに固まるわけだ。」
「そうですよ。プリンは卵と牛乳とお砂糖です。
15分が目安ですけどやり過ぎるとスが入るので、たまに開けて箸でつつきます。」
「スってなんだ?」
「固くなってプツプツ穴があいちゃうんです。」
「それは不細工だな。」
それからはハルトはずっと茶碗蒸しの番をしていた。
「ん…触れる。」
「卵に出汁を混ぜてください。」
「ん?逆なのか…
何で逆なんだ?」
「よく混ざるからです。」
「ふうん…
卵増えたよ?」
「ざるで濾します。」
「こす?
なんで?どうなるの?」
「割り解れない白身の塊を取り除くと、きめ細かい舌触りになるんですよ。」
「だいぶ減った。料理って手間が掛かるね。」
具材を器に入れていく。
混ぜた卵を入れて三つ葉を浮かべる。
「それやる。」
もちろんそういうと思っていたので任せた。
フンフン〜フンフン〜卵のお風呂〜三つ葉を浮かべ〜
「このあとはチンか?」
「いえ、蒸すんです。」
「おお、焼売と同じサウナだな。」
「うふふ…そうですね。」
ハルトがお皿を二枚敷いて水を張る。
「サウナに入るとプリンみたいに固まるわけだ。」
「そうですよ。プリンは卵と牛乳とお砂糖です。
15分が目安ですけどやり過ぎるとスが入るので、たまに開けて箸でつつきます。」
「スってなんだ?」
「固くなってプツプツ穴があいちゃうんです。」
「それは不細工だな。」
それからはハルトはずっと茶碗蒸しの番をしていた。