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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
ワタシはハルトを絶対裏切らないとわかってくれるまで…

とりとめのないことを考えているうちに、ワタシも眠りについていた。

人肌は温かいから眠くなる。一緒にいるのは楽しい。

水鉄砲のように一つずつ体感してわかっていけばいい。

「ルリ、ルリ?シチューが…」

ハルトに起こされた。

「シチュー焦げちゃいましたか?」

慌ててキッチンに向かう。

「野菜が溶けて小さくなってる。」

「そうですね。でもそのぶんスープが美味しいかも…」

「ルリは料理に関しては、ポジティブシンキングなんだね。」

「逆に普段ネガティブですか?」

「ん…そういうわけでもないけど…」

こうやって一緒にいて、少しずつ互いに理解していけばいい。

ルーを溶かすのをハルトに任せ、サラダを作った。

「今回は卵の出番はないね。」

料理したいという意味なのはわかっていたけど

「茶碗蒸しまだあるんですけど、温めますか?」

「チンか?」

「弱めにかけて破裂する前に取り出すか…」

「サウナだな。」

ハルトは鍋を用意して一人でサウナに茶碗蒸しを入れた。

「シチューに茶碗蒸しじゃ可笑しいですね。」

「美味いから何でもよいよ。」

こうして食卓につく
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