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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
「ねぇ…ルリ船に乗ったことある?」
「遊覧船なら」
「へぇ…」
「学校の旅行ですけどね。
ハルトはもしかして初めてですか?」
「ああ…海の風って気持ちいいな。」
それならば、はしゃぐのもわかる。
デッキのへりに寄っ掛かり、海を覗いたり、空を見上げるハルトを愛おしく思う。
ハルトに並んでそっと腕を組んだ。
「自分の船とかあったらいいだろうな。」
ハルトなら実現するかもしれない。
欲しいと思ったら実現させる。すぐにでも行動しそうだ。
また、運航して別のところに到着するとのアナウンスが入り、船内に戻った。
「ハルト、仕事ばかりで、自分の為に遊んだことないんじゃないですか?」
思ったことを口にした。
「そうかもね。遊ぶとか考えたことがなかった。
ルリと会ってからだね。仕事以外のことに興味持ったの…」
ゆったりとした時間、自分の時間を持つことが許されなかったハルトには、その過ごし方がわからなかったのかも知れない。
船の到着場は公園に続いていた。木々の葉は落ちてしまい寒そうだ。
「ここにはブランコないね。」
二人の格好でブランコを漕いだら凄く目立つだろう。
「遊覧船なら」
「へぇ…」
「学校の旅行ですけどね。
ハルトはもしかして初めてですか?」
「ああ…海の風って気持ちいいな。」
それならば、はしゃぐのもわかる。
デッキのへりに寄っ掛かり、海を覗いたり、空を見上げるハルトを愛おしく思う。
ハルトに並んでそっと腕を組んだ。
「自分の船とかあったらいいだろうな。」
ハルトなら実現するかもしれない。
欲しいと思ったら実現させる。すぐにでも行動しそうだ。
また、運航して別のところに到着するとのアナウンスが入り、船内に戻った。
「ハルト、仕事ばかりで、自分の為に遊んだことないんじゃないですか?」
思ったことを口にした。
「そうかもね。遊ぶとか考えたことがなかった。
ルリと会ってからだね。仕事以外のことに興味持ったの…」
ゆったりとした時間、自分の時間を持つことが許されなかったハルトには、その過ごし方がわからなかったのかも知れない。
船の到着場は公園に続いていた。木々の葉は落ちてしまい寒そうだ。
「ここにはブランコないね。」
二人の格好でブランコを漕いだら凄く目立つだろう。