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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
「いやいい…
何かお茶を…」

「では、黒烏龍茶しましょネー
油さっぱりするヨー」

「それ、早くよろしく。」

店員さんはクスクス笑いながら下がり、すぐに戻ってきた。

ハルトは注がれるとすぐに飲み始める。

「あ〜美味い。
タピオカは蛙の卵?」

「タピオカねー
蛙の卵、ニテますね〜」

「蛙の卵煮てるの?」

「ニテませんかぁ〜?」

「生なの?」

「はい?蛙の卵ニテますよね〜」

「ん〜蛙の卵なのか?」

「蛙の卵ニテるだけですー」

「やっぱり煮てるんだ。」

「たぶん、そー見えます〜
では、ごゆくり〜」

「ルリやっぱり蛙の卵だったじゃないか…」

ルリが涙を溢して笑ってる。

「ルリ、蛙の卵だったのそんなに嬉しいの?」

「んふ…あははは…っ
てにをは…がないからですよ。」

「テニオハってなんだ?」

「てにをは…繋ぎ言葉
店員さん繋ぎ言葉がないから、話がズレちゃったんですよ…あははっ」

「ふん?」

「店員さんは、蛙の卵に似てますねって言ってたんですよ。
ハルトは蛙の卵を煮てますって思ったんですよね?」

「っああ、そういうことか…
でも結局何だかわからないじゃないか…」

「そうですね。」

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