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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
「宿泊のお客様は一度フロントへお願いします。」
「それって一度降りるってこと?」
「恐れ入りますがそのようになります。」
泊まる?ここの最上階に?
それだけでも驚きなのに、ここから直接いくとか…
「ルリ、一度下に戻って、ここから1個下にあがってくるんだって…」
「は、はい聞いていましたが…」
やり取りを聞いていた人たちに見られてる。
「ハルト…じゃぁ…降りましょ…」
ワタシはハルトの手を引いてエレベーターに向かった。
「ハルト、今日泊まるんですか?」
「ああ、予約してある。」
「あの…何も知らなくて…」
「だって内緒だから…」
「そうですか…」
「クリスマスらしいことしたいって言ってたでしょ?」
「はい、でもこんな高い所に…」
「高い所苦手?」
「いえその高いでなく…」
「ほら、ついたよ…」
「フロントどこ?」
逃げるわけでもないのに、しっかり腕を掴んで連れて行かれる。
フロントでチェックインの手続きの間も腕を離してもらえなかった。
鍵を受け取ると案内されてエレベーターへ向かう。
ベルボーイに荷物を持つと言われても持ったまま、ワタシの手も離さないままだった。
「それって一度降りるってこと?」
「恐れ入りますがそのようになります。」
泊まる?ここの最上階に?
それだけでも驚きなのに、ここから直接いくとか…
「ルリ、一度下に戻って、ここから1個下にあがってくるんだって…」
「は、はい聞いていましたが…」
やり取りを聞いていた人たちに見られてる。
「ハルト…じゃぁ…降りましょ…」
ワタシはハルトの手を引いてエレベーターに向かった。
「ハルト、今日泊まるんですか?」
「ああ、予約してある。」
「あの…何も知らなくて…」
「だって内緒だから…」
「そうですか…」
「クリスマスらしいことしたいって言ってたでしょ?」
「はい、でもこんな高い所に…」
「高い所苦手?」
「いえその高いでなく…」
「ほら、ついたよ…」
「フロントどこ?」
逃げるわけでもないのに、しっかり腕を掴んで連れて行かれる。
フロントでチェックインの手続きの間も腕を離してもらえなかった。
鍵を受け取ると案内されてエレベーターへ向かう。
ベルボーイに荷物を持つと言われても持ったまま、ワタシの手も離さないままだった。