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***堕散る(おちる)***
第24章 step24十八段目…春
「本当は、本物の桜の樹の下で抱きたかったんだけどな。綺麗だよ。」

ハルトを見上げと、ドスン…ハルトが覆い被さってきて、また花が舞い上がる。
花がハルトの髪や肩に乗る。

見とれていると顎を引かれる。

「さっきの続きね。」

熱い口づけにワタシは目を閉じた。
ゆっくりと口づけが降りていく。
静かに触れ合う。

ハルトの優しい手に体が熱くなっていった。

「もう、挿れてもいい?」

ワタシは頷いた。

熱いハルトが入ってくる。ワタシは背中に手を回した。

「桜もルリも綺麗だ。」

ゆっくりとハルトがナカで動いていく。
いつもの激しいハルトも好きだけど、今日は凄く静かだった。

確かめるようにしながら、昇っていく。ハルトの背中に回した手に力が入ってしまう。

「ハルトぉ…」

「俺もイクからいいよ。イって…」

ンン…

昇り詰めながら口づけされる。ハルトの律動に合わせて花びらが跳ねる。

ンァアアン…

ズクン…

ア゛ア…

桜に囲まれて一緒に達した。

「このまま繋がったままで眠りたい。」

ハルトが重心だけずらし、ワタシを抱き締める。
言い終わるや否や寝息が聞こえてきた。


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