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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

懐いているフィリップのことを考えれば後ろ髪を引かれる想いであったが、ロザリナは今のアパートに引っ越しした。もちろん、フィリップは泣いて
―行っちゃ駄目。
と、引き止めた。
親密といえば誤解を招くかもしれないが、間違ってもコリンと男女の仲になったわけではない。それをいえば、コリンが自分を女として見ているのかどうかも実のところ疑わしいとロザリナは思い込んでいた。
コリンとの付き合いはあくまでも、フィリップを仲立ちとしたものにすぎず、ロザリナもコリンも異性として交際しているという意識はない。
―行っちゃ駄目。
と、引き止めた。
親密といえば誤解を招くかもしれないが、間違ってもコリンと男女の仲になったわけではない。それをいえば、コリンが自分を女として見ているのかどうかも実のところ疑わしいとロザリナは思い込んでいた。
コリンとの付き合いはあくまでも、フィリップを仲立ちとしたものにすぎず、ロザリナもコリンも異性として交際しているという意識はない。

