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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

「何で、そんなにカトリーヌに肩入れするんだい? まさか、君自身が遠い昔、国王を虜にして骨抜きにした妖婦の生まれ変わりだったりして?」
トーマスらしくない、ふざけた科白に、ロザリナはカッとなった。
「止めて。そんな言い方。私はただカトリーヌという女性の知られざる一面を知りたいと純粋に願っているだけ。それに、私は後宮だとか王さまなんて無関係の庶民なんだから、一生、関係ない世界で生きてゆく人間なのに、無責任なことを言わないで」
「ごめん、別に君を怒らせるつもりで言ったわけじゃないんだ」
トーマスらしくない、ふざけた科白に、ロザリナはカッとなった。
「止めて。そんな言い方。私はただカトリーヌという女性の知られざる一面を知りたいと純粋に願っているだけ。それに、私は後宮だとか王さまなんて無関係の庶民なんだから、一生、関係ない世界で生きてゆく人間なのに、無責任なことを言わないで」
「ごめん、別に君を怒らせるつもりで言ったわけじゃないんだ」

