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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

「ローズはいずれ日本に帰るのか?」
「そのつもりよ」
ロザリナが屈託なく応えると、トーマスが何故か気圧されるような剣幕で言った。
「今、エーデリンデには後宮制度はない。国王は一夫一婦制で王妃一人を守ることが義務づけられている。それでも、いやか? たとえ俺が君を妻として一人守り抜くと言っても、君は日本に帰るというのか!?」
「何を言っているの、トーマス。あなたの言うことは支離滅裂で、意味が判らない。どうして、王さまや後宮の話が私たちに関係あるの? ましてや、私たちはまだ出逢ったばかりだし、そんな話をされても私、困る」
「そのつもりよ」
ロザリナが屈託なく応えると、トーマスが何故か気圧されるような剣幕で言った。
「今、エーデリンデには後宮制度はない。国王は一夫一婦制で王妃一人を守ることが義務づけられている。それでも、いやか? たとえ俺が君を妻として一人守り抜くと言っても、君は日本に帰るというのか!?」
「何を言っているの、トーマス。あなたの言うことは支離滅裂で、意味が判らない。どうして、王さまや後宮の話が私たちに関係あるの? ましてや、私たちはまだ出逢ったばかりだし、そんな話をされても私、困る」

