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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬
「そう、か。ローズは皇太子には興味はないのか」

 消沈しているトーマスの背をローズは軽く叩いた。

「ごめんなさいね。あなたのお国なのに、こんな言い方しかできなくて。でも、エーデリンデ人の血は私にもちゃんと流れているんだもの。私はこの国が大好きよ」


 ふいにトーマスがごろんと横になった。、ベンチの上なので、当然ながら彼の頭がローズの膝に乗ってくる。

「ちょっ、トーマス」

 狼狽えるロザリナをトーマスが下から意味ありげに見つめる。
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