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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

―どうしよう、私、頬が熱い。
トーマスに見上げられて、顔に熱が集まってくるのが判る。大丈夫だろうか、紅くなっていないだろうか。
煩く鳴り出す鼓動を持て余しかねていた時、トーマスが蒼い瞳を閉じた。
「ずっと君にこうして貰いたい」
「え?」
「膝枕、ずっとして欲しい」
意味が判らず、きょとんとしていると、彼が眼を開いた。真っ青な海を思わせる深いまなざしに心の奥底まで射貫かれそうだ。
「俺じゃ駄目? ローズが子どもの頃に憧れた〝美女と野獣〟の王子にはなれない?」
トーマスに見上げられて、顔に熱が集まってくるのが判る。大丈夫だろうか、紅くなっていないだろうか。
煩く鳴り出す鼓動を持て余しかねていた時、トーマスが蒼い瞳を閉じた。
「ずっと君にこうして貰いたい」
「え?」
「膝枕、ずっとして欲しい」
意味が判らず、きょとんとしていると、彼が眼を開いた。真っ青な海を思わせる深いまなざしに心の奥底まで射貫かれそうだ。
「俺じゃ駄目? ローズが子どもの頃に憧れた〝美女と野獣〟の王子にはなれない?」

