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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

あっさりと謝罪の言葉を口にし、彼は残りのシェイクをのみ干した。
「兄上を頼むよ。残念だけど」
「残念?」
小首を傾げると、アーサー王子は片眼を瞑った。
「兄上の彼女じゃなかったら、僕が攫っていくところだ。僕が相手にしてきたような女の子は短い時間を愉しく過ごすには最適だけど、長く過ごす関係を築けるような相手じゃない。喩えるなら、夜空を一時だけ明るく輝かせる花火のようなものさ。君のような子なら、一時だけではなく、ずっと優しい光で周囲を照らし続けてくれるだろう。男はずっと安らいでいられる。男が最後に帰るのは、そういう女のところなんだよ」
「兄上を頼むよ。残念だけど」
「残念?」
小首を傾げると、アーサー王子は片眼を瞑った。
「兄上の彼女じゃなかったら、僕が攫っていくところだ。僕が相手にしてきたような女の子は短い時間を愉しく過ごすには最適だけど、長く過ごす関係を築けるような相手じゃない。喩えるなら、夜空を一時だけ明るく輝かせる花火のようなものさ。君のような子なら、一時だけではなく、ずっと優しい光で周囲を照らし続けてくれるだろう。男はずっと安らいでいられる。男が最後に帰るのは、そういう女のところなんだよ」

