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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
 ロザリナが眼を見開いていると、彼は照れくさそうに笑った。

「女の尻ばかり追いかけ回している中に、そういうことも学んだんだ。まあ、その中、僕も君みたいに長続きしそうな子を見つけるさ」

 彼は片手を上げ、後は振り返りもせずに去っていく。食堂の入り口に黒服を着た護衛が二人ほど立っているのがチラリと見えた。

 その時、四方に散らばっていたグループがちらちらと自分を窺っているのに初めて気づいた。

「―あの子、この間は―」

「―図書館でも三人で―」
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