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第3章 真夜中のプリンセス・ベル

　そいうわけで、トーマスとは割と頻繁に逢っているのだけれど、実は本格的なデートというのはこれが初めてといっても良い。


　だから、ロザリナは朝早く起きて張り切って身支度を整えた。ルームメイトのミッシェルが呆れるくらいに、はしゃいでいた。



―良い、男は獲物を追いかけたくなる習性があるの。幾ら遠出に誘われたからって、あっさりとベッドに行っちゃ駄目よ。あまりにあっさりと許したら、飽きられるからね。