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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
「おはよう」

 運転席からトーマスが顔を出す。かと思ったら、彼はすぐに降りて反対側に回り、助手席の扉を開けてくれた。

「乗って」

「あ、うん」

 慌てて助手席に乗り込みシートベルトを締めるやいなや、車は発進した。

「この車って、トーマスの?」

「うん、まあ一応ね」

 ロザリナは車種については詳しくはないけれど、これは確か外国産のかなり高級なスポーツカーではないか。
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