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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

トーマスが右に進むので、ロザリナもついていった。部屋が無数に続いているらしく、廊下沿いには幾つもの扉が並んでいる。トーマスがその中の一つの前で立ち止まった。
「ここの部屋に何か特別なものがあるの?」
何気なしに訊ねたら、トーマスが首を傾げた。
「さあね? 自分の眼で確かめてごらん」
その言葉に導かれるようにして、ロザリナは彼が開けてくれた扉から室内へと身を滑らせた。扉そのものは廊下沿いに幾つも並んでいるものと特に変わりはなかったけれど、何か特別な仕掛けでもあるというのだろうか?
「ここの部屋に何か特別なものがあるの?」
何気なしに訊ねたら、トーマスが首を傾げた。
「さあね? 自分の眼で確かめてごらん」
その言葉に導かれるようにして、ロザリナは彼が開けてくれた扉から室内へと身を滑らせた。扉そのものは廊下沿いに幾つも並んでいるものと特に変わりはなかったけれど、何か特別な仕掛けでもあるというのだろうか?

