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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

けれど、夢はいつか覚めるときがくる。私は着慣れたシャツとオーバーオールを着て、街角で観光客と愉しく話しながら似顔絵を描いている方がはるかに性に合っているし、私らしい。
―トーマス、あなたは誰なの? 何故、私にこんな夢のような世界を見せようと思ったの?
彼の心が判らない。湖を一緒に寄り添って眺めていた時、あんなにも彼を近くに感じて幸せだと思ったのに、今、彼はすぐ傍にいるのに何故だか、とても遠くにいるようだ。
―トーマス、あなたは誰なの? 何故、私にこんな夢のような世界を見せようと思ったの?
彼の心が判らない。湖を一緒に寄り添って眺めていた時、あんなにも彼を近くに感じて幸せだと思ったのに、今、彼はすぐ傍にいるのに何故だか、とても遠くにいるようだ。

