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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
 直截に褒められて、頬に血が上る。

 トーマスがひそやかに笑った。

「心配しないで。世界中の誰よりも今夜の君は綺麗だ」

「何だか毎晩、違う女性に同じことを囁いていそうなほど慣れてるみたい。女の子を口説くのは慣れてないって、あなたは以前言ってたような気がするけど、記憶違いだったかしら」



 ロザリナの指摘に、彼は軽やかな声を立てて笑う。
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