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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

「俺は息をするように嘘をつけるタイプじゃない。今夜、君に囁いているのは全部本音だよ。女とみれば口説いて回るアーサーと一緒にしないでくれ」
「アーサー王子といえば、あなたのことを随分と心配しているようだったわ」
「それは、どういう意味だい?」
「あなたが王子殿下に〝兄上〟と慕われるほど親しいとは知らなかったけれど」
そのひと言に、トーマスの声がわずかに尖った。
「ローズ、君はアーサーと二人だけで逢ったのか?」
「アーサー王子といえば、あなたのことを随分と心配しているようだったわ」
「それは、どういう意味だい?」
「あなたが王子殿下に〝兄上〟と慕われるほど親しいとは知らなかったけれど」
そのひと言に、トーマスの声がわずかに尖った。
「ローズ、君はアーサーと二人だけで逢ったのか?」

