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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

「君が知っているかどうか判らないが」
トーマスが小さく首を振る。
「俺の母もパパラッチに追いかけられ、事故を起こして亡くなった。もちろん、母自身の行いにも非がなかったとはいえない。でも、俺は今でもパパラッチが許せない。君がやはりマスコミから逃げようとして事故に遭ったと聞いた時、俺は君を追いつめた記者を殺してやりたいとさえ思った。それから、君を守ってやらなかった自分を殺したいと思った」
彼はロザリナの顔を覗き込み、彼女の金褐色の髪を撫でた。
トーマスが小さく首を振る。
「俺の母もパパラッチに追いかけられ、事故を起こして亡くなった。もちろん、母自身の行いにも非がなかったとはいえない。でも、俺は今でもパパラッチが許せない。君がやはりマスコミから逃げようとして事故に遭ったと聞いた時、俺は君を追いつめた記者を殺してやりたいとさえ思った。それから、君を守ってやらなかった自分を殺したいと思った」
彼はロザリナの顔を覗き込み、彼女の金褐色の髪を撫でた。

