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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬
 少しく後、小さな声で付け加えることも忘れない。

「こんな高価な贈り物を受け取ることはできないので、これからは止めて下さいね?」

「判った、君が困るのなら、もう止める」

 王子さまは物分かりよく頷いてくれる。

「ところで」

 彼がやや彼女の方に身を近づけた。ほのかに漂ってくるのは、髭を剃った後のアフターシェービングローションのせい? 爽やかな海をイメージさせる香りだ。そう、丁度、深い海を彷彿とさせる彼の瞳のように。
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