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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

コリン・ワトソンは彼が王子さまに自己紹介したとおり、下町で小さな医院を開業している。確か三十二になったばかりのはずだ。三階まである雑居ビルの一階が彼の仕事場だ。彼と知り合ったのは、一年前までロザリナがその同じビルの二階に住んでいたからだった。
雑居ビルは一階が〝ワトソン診療所〟と他にベーカリーとクリーニング店が入っていて、二階と三階がアパートメントになっている。コリンとフィリップは同じビルの三階の住人だった。
フィリップの母、つまりコリンの元妻はモデルだったという。そこそこ名の知れたモデルで、たまたま街並み保存地区でファッション雑誌の撮影に来ていた時、急な腹痛を起こしてコリンの診療所にスタッフが彼女を連れてきた。ハンサムで有能な医師であったコリンに彼女はひとめ惚れし、二人は交際するようになった。
雑居ビルは一階が〝ワトソン診療所〟と他にベーカリーとクリーニング店が入っていて、二階と三階がアパートメントになっている。コリンとフィリップは同じビルの三階の住人だった。
フィリップの母、つまりコリンの元妻はモデルだったという。そこそこ名の知れたモデルで、たまたま街並み保存地区でファッション雑誌の撮影に来ていた時、急な腹痛を起こしてコリンの診療所にスタッフが彼女を連れてきた。ハンサムで有能な医師であったコリンに彼女はひとめ惚れし、二人は交際するようになった。

