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キスをして
第5章 小塚の本領
「間宮。スマホ気になるなら確認しろよ。手が進んでない」

う…。

「間宮」

橘さんに言われたら放って置くわけにもいかず休憩室へ移動する。

長椅子に座りスマホを取り出す。土曜日の帰りに半ば威圧され交換したラインは3件の小塚さんからのメッセージを表示していた。

終電に間に合うかの確認、帰る際には連絡を。
そして終わる頃に連絡して下さい。

この時間だ。終電になることは分かっているとは思う。

「小塚さん?」

「なっなに!?」

急に背後から現れた眞木君に驚いて声が裏返ってしまう。

「小塚さん迎えに来てくれるんですか?仲良いんですね」

「向こうが一方的に言ってるだけで、断るから」

「えぇ~俺会いたいです」

「いいよ終電で帰るから。人の事構ってると帰れなくなるよ?」

「大丈夫です。迎え待ちなんで」

用は暇なのね。仕事してなかったのか。

「誰が迎えにくるの?」

「友達ですよ」

「間宮。積み込み手伝って」

「は~い」
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