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キスをして
第5章 小塚の本領
「間宮さん!お迎え来ましたよ!!」

眩しいくらいのキラッキラッな笑顔で事務所のドアを盛大に開けた眞木君に誰もが驚いた直後誰もが固まった筈だ。

なぜいる!?

「こんばんは」

「眞木君!ちょっと確認したいことがあるんだけど!」

「…眞木その人誰?」

「プリンの人です!!」

「「あぁ」」

受け入れないで下さいよ!
部外者ですよ!!
自己紹介とかしなくていいから!!

この人達と仲良くされたら余計な事ばかり言われてしまう。

「間宮はもうちょっと仕事があるんでコーヒーでも飲んで待ってて下さい」

橘さんが面白がってる。と言うことは誰もこの状態を正せないということだ。
私のデスクの横に椅子を用意されコーヒーまで出されて若干困惑気味ではあるが小塚さんは馴染んでしまっている。

「お茶菓子が欲しいときはりっちゃんの引き出しから好きなのをどうぞ」

「人の引き出し開けないで下さいよ!」

「食べ物がいっぱいですね」

「カップラーメンの買い込みはりっちゃんが一番ですからね」

憐れまれてる…。
日下さん、そんな情報言わなくていいのに。

「食べる時間が惜しいんですよ。1時間で終わらせます、待ってて下さい」

優しい笑顔に癒されそうだけど私の疲れのせいよね。精神的な!
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