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キスをして
第6章 間宮の逆襲
「律香悪かったな。この前俺余計な事言ったよな」
「ううん‥こっちこそごめん。心配してくれたのに」
「いや、言い方悪かったから」
黒沢さんは仕事以外なら怒ることは滅多にない。長年一緒にいる私すら怒ったのを見たのは数回しかない。
そしていつも先に謝る。例え自分が悪くなくても。
「そういや最近弁当だって?」
「あぁうん。近所に仲のいい人がいてついでにって」
「近所付き合いとかちゃんとしてんだ」
「昔とは違うよ!挨拶くらいだけど」
相変わらず心配ばっかりしてるんだから‥。自分だってギリギリな生活してるクセに。
食事を終え車に乗り込むと留守電に気付いた。
「ごめん。ちょっと一件だけいいかな」
確認すると小塚さんからの迎えの確認だった。時刻を見れば終電に近くなっていて自分が連絡を入れなかったせいだと気付く。
折り返し電話を掛けようかと思ったが黒沢さんの隣で電話をする気にはなれなくてラインで今日は不要だと伝えた。
「いいのか?気にせずに電話しても」
「平気。大したことじゃなかったから」
さらに聞き込むことはしない黒沢さんだけど仕事の電話じゃないことだけは必ず確認する。
「明日は仕事か?」
「明日は休み」
「今じゃすっかり要領がいいな。昔は徹夜が当たり前だったのに。会社で頭を洗った律香が懐かしいな」
「あれ?どこ行くの?」
車は家とは違う方向へ曲がっていく。
「渡したい物がある」
「ううん‥こっちこそごめん。心配してくれたのに」
「いや、言い方悪かったから」
黒沢さんは仕事以外なら怒ることは滅多にない。長年一緒にいる私すら怒ったのを見たのは数回しかない。
そしていつも先に謝る。例え自分が悪くなくても。
「そういや最近弁当だって?」
「あぁうん。近所に仲のいい人がいてついでにって」
「近所付き合いとかちゃんとしてんだ」
「昔とは違うよ!挨拶くらいだけど」
相変わらず心配ばっかりしてるんだから‥。自分だってギリギリな生活してるクセに。
食事を終え車に乗り込むと留守電に気付いた。
「ごめん。ちょっと一件だけいいかな」
確認すると小塚さんからの迎えの確認だった。時刻を見れば終電に近くなっていて自分が連絡を入れなかったせいだと気付く。
折り返し電話を掛けようかと思ったが黒沢さんの隣で電話をする気にはなれなくてラインで今日は不要だと伝えた。
「いいのか?気にせずに電話しても」
「平気。大したことじゃなかったから」
さらに聞き込むことはしない黒沢さんだけど仕事の電話じゃないことだけは必ず確認する。
「明日は仕事か?」
「明日は休み」
「今じゃすっかり要領がいいな。昔は徹夜が当たり前だったのに。会社で頭を洗った律香が懐かしいな」
「あれ?どこ行くの?」
車は家とは違う方向へ曲がっていく。
「渡したい物がある」