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キスをして
第7章 小塚の憂い
「だっていつも」

「強引?―俺が強引なんじゃなくて間宮さんが隙有り過ぎなんだよ?まぁそこが可愛いから良いんだけどね」

「可愛くないです」

「俺にとっては可愛いよ」

小塚さんは眠そうに顔に手を当てながら外をじっと眺めている。

「変なこと聞いて良いですか?」

「ん?」

視線を反らしたまま微笑んで私の言葉をゆっくりと待っている。

「別れた彼女は友達になれますか?」

「えらく唐突だね。う~ん別れ方によるかな?相手と良好に別れたのか、罵り合うくらいに酷く別れたのか…言われたの?」

「そういうわけじゃ」

「どんな事情か分からないけど好きな子に遠慮されるのは悲しいと思うよ」

「遠慮?」

「間宮さんは真面目で優しい。でも傷つけないようにする優しさなんていらないよ。遠慮して中途半端な態度でいられるのは一番傷付く」

真っ直ぐに私に向き直って言う台詞はアドバイスなんかじゃなくて自分の事を言っているみたいで外されない視線は私に訴えているようだ。

「私は小塚さんも傷つけた?」

「変な遠慮をして一方的に距離を取ろうとしたり逃げられたら傷つくよ」

拗ねてるみたいな顔で私の髪を梳かしながら撫でる手は大丈夫だって言っているみたいで泣けてくる。
再び泣き出した私に小塚さんは慌てていたけど悲しくて泣いたわけじゃない。
やっぱり小塚さんは私の欲しいものをくれる。

「ところで‥どうしてあんな夜中に歩いて帰ってきたのかな?」

…………あ~ちゃんと覚えていらっしゃいましたか。
そっちは怒るんですね…。
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