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キスをして
第2章 間宮と小塚
「でも…一つ分からないんですよね」

ここまで言い当てておいて分からないことなんてあるのか?

「初めて間宮さんと会った頃は好意的に思われていたと思ったのにいつも話しかけると困ってそうに逃げ腰なのに晩酌に誘うとなんだかんだ付き合ってくれるのはなんでかなぁって」

「それは小塚さんが何かたくらんでそうな顔して笑ってるし、断ろうかなって思っても威圧感凄いし」

「してますか!?」

「してます」

小塚さんが目を見開く事なんてあったんだ。
「断って欲しくないから必死さが滲み出たかな」

話し方崩すとちょっとかわいい。

「必死なんですか」

「そりゃぁ…」

いつもと違って逆転している状況に彼の反応を待ってみる。
多分私の顔はにやついているだろう。

「良いんですよ、俺の話は」

あ……俺って言った……
普段猫かぶってる?

「とりあえず食べませんか」

「そうですね」

気付けばせっかくの料理も冷めてしまっている。
一口食べるとどれもおいしい。冷める前に食べればよかった。

「おいしい」

「今度は温かいうちに食べましょうね」

次もあるのか?

「次もありますよ」

…………私そんなにわかりやすい?

一緒に呑んでいると気付くことがあるよね。
例えば全然顔色が変わらないとかでも耳だけ少し赤くなることとかいつもよりゆるっとした口元とか
なのに意外にお酒が強いとか…

今それ何杯目ですか?って言う位呑んでるよね。私まだ3杯しか呑んでないのに小塚さんは10杯以上ハイペースで呑んでいる。

「お酒強いんですね」

「そんなことないですよ」

「でも顔色変わらないし」

「昔からですよ。僕が酔ったら介抱して下さいね」

「嫌です」

ひどいなぁなんて言いながら笑っている顔が猫みたい。
ちょっと可愛い。
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