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キスをして
第7章 小塚の憂い
「はっ、やぁ、待って‥あっあぁっ!こんなとこじゃ‥やぁっ!」

密着している胸元に額を付けて頭を振る。もう立っているのはつらいし、足が崩れそうになる度に指が奥へ奥へと強く挿さる。

「それはお願い?」

優しく私の頭に口を寄せて問いかける声は甘く上擦っている。

「んっンッ‥お‥願い」

「分かった」

「あぁっ!はぁはぁ」

一瞬で出て行った指を追いかけるように中が締まるのが分かる。

私の膝を掬い上げて胸にしがみついたままの私を寝室に連れて行く。

「他にお願いは?」

「‥早く欲しい」

「いきなりそんな事言うなよっ」

スカートを取り払って蜜壺に腰を沈めていく。

「はっ‥は、あぁっんっ!」

両手を絡めて苦しそうに吐く息や額から流れる汗が私に掛かる。注挿を繰り返す度ふわふわの髪が私を撫でる。

「間宮さん、はぁ、イって‥いい?」

「んっんはっ、私もイっ‥ちゃ、ああああっ」

行為が終わると私の息が整う間優しく抱き締めていてくれる。
彼女でもないのに優しい。誰にでも優しいんだと思ってた。

「あの‥どうして私にだけ優しくするんですか?」

「分からないの?」

「いや…なんていうか‥その」

「フッ‥俺は単純だよ?間宮さんがそうかなって思ったのが正解かもね」

私が思ったのが正解?
でもそうなる要素が分からない。だからこそ確信が持てない。
聞いてもはぐらかすだけだし。

「じゃあ訊くけどセフレじゃなかったんだって何?」
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