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キスをして
第7章 小塚の憂い
簡単じゃないよ…。

「簡単だよ?だって迷惑掛けられたくない奴はそもそも自分から首を突っ込まないよ。それに送迎したいなんて言い出さないしね」

垂れ下がった私の髪を耳に掛けた手を後頭部にずらし私を自分に向かせる。

「間宮さん。前に夜中電話を掛けてきた時も迷惑だなんて思わなかったよ?頼ってくれたことは嬉しかったから。間宮さんに迷惑掛けられても嫌な気持ちにはならないかな。迷惑掛けてやろう位の意気込みで来ないと俺引かないよ?」

「小塚さんて変」

「変かな。むしろそこまで気を使ってもらえるくらいには愛されてるんだと思ってるんだけど」

「…?」

「ん?………脈絡なくて良いから話してみなよ。」

促されるようにポツポツと話し出す。

話が終わると俯いて頭を抱えた小塚さんが机に置かれたマグカップを見つめている。呆れたかな…。

「俺が事務所にお邪魔した日に会ってた挙げ句に財布を貰う約束して持って行くって言われてたの?」

「ごめんなさい」

「怒ってないよ。自分の間の悪さに呆れてるんだ」

「持って行くって言われてどこに?とは思ったんですけど事務所にでも持ってくるんだと思って…」

「大抵そう思うよ。やっぱり送迎しようか」

「いいですよっ遅くなったら会社にでも泊まります。それか早めの時間に帰ってきて土日出社すれば大丈夫ですから」

「駄目だよ!俺と会う時間減るじゃないか!」

…………何だろう真面目な話をしていた気がするのに小塚さんが馬鹿っぽい。しかも動機が不純な気がする。
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