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キスをして
第7章 小塚の憂い
「聞いてないよ?」

「訊かれてないし?どうせならと思って言っただけで別に言う気もなかったですけどね」

「いつ?」

「2日」

「2日!?今日は11日月曜………その日一緒に居たよね!?」

「居ましたね。別に言うことでもないかと」

「何でそんなに冷めてるの!?そりゃあ彼氏でもない奴に言う意味ないと思ったかもしれないけど…それにしたって」

あからさまに落ち込んでるし。
イベントちゃんとしそうだもんね。

「誕生日を仕事中に迎えないの!!」

そこ!?

「小塚さん。誕生日って歳取るだけですよ?」

「冷めすぎ」

自棄になってしまった。
興味ない人なんてそんなものでしょ。会社の人達だって知ってるけどなにも言わないし。他のことは馬鹿騒ぎするのにね。

買い物を終えた小塚さんは自宅に戻ってもまだ引きずっている。
そんなに祝いたかったのかな‥。
毎年あるじゃない。

「お風呂沸いてるんで先どうぞ」

とても自然に置いて行ってしまった着替えを渡されたものだから受け取ってからふと気付く。

なんで泊まる方向に進んでるのよ!

「早く!お風呂冷めるよ」

バタンと閉められたリビングのドアノブを捻ろうとビクとも動かない。
帰ってしまおうかと思うがバッグはリビングに置かれてしまっている。だからアパートの鍵は小塚さんの手中にある。

私の意志とかないのかな。
仕方なく階段を降りてお風呂に向かった。
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