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キスをして
第8章 二人の関係
「…そもそも昼間に会った事なんてないしあの男とは2度しかないの。仕事中はそうそう会わないと思うんだけどね。ここの色少し上げてOKかな」

みんなして心配性なのよね~。
私は男の事より小塚さんと黒沢さんの事で頭がいっぱいだわ。
会議前に橘さんと話す所を見かけただけで黒沢さんとは話していない。避けられているわけじゃないのは分かってるけど、どことなく話し掛けにくい雰囲気になっている。

黒沢さんと付き合っているときは楽だったなぁ。何話そうとか何着ようとか考えたこともなかった‥ましてや緊張なんてしなかった。
大学時代から黒沢さんにそんな風に感じた事なんてなかった。小塚さんとは全然違う。

「間宮さ~ん。橘さんから御電話で~す」

「2番でお願い」

橘さんのデスクに繋いで貰って受話器を取る。

「はい、間宮です」

「ちゃんと居るな」

「言いつけ守ってますよ」

「さっき俺の所に奥村さんから電話あって期日前倒しで今日中にPOP2種を50部ずつ頼まれたんだけど俺まだ帰れそうにないんだ」

「でも奥村さんは橘さん指名ですよね」

「原案あるから展開して」

返事を待たずに切られた電話を前にため息をつく。
今日は橘さんは帰社するのは19時それだとギリギリになる。日下さんに言わずに私に直接指示するって事は私にやらせたいのだと思う。
原案はあると言ったけど多分私なりの物も出さないといけない。

私は自分のデスクトップにデータを移し作業を始めた。

「間宮悪いな。遅くなった」

橘さんが戻ってきたのは19時半を回った頃だ。
データを渡して私も自分の作業に戻る。

「間宮、急ぎの仕事あったか?」

「終わらせられる量だから大丈夫です」

とは言っても帰るのは23時にはなりそうだけど。

「間宮」

「さっきからなんですか?一回で言って下さいよ」

「黒沢さん今日直帰しないってよ」
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