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キスをして
第8章 二人の関係
『その辺タクシー通らないよね。大通りまで歩く気かな?』

「でも」

『迎えに行きたいんだ。俺のわがままだと思って仕方ないなぁって聞いといてよ』

「分かりましたよ。本当に遅くなりますよ?」

『でも帰ってくるよね』

「もう‥寝ないで下さいね」

『待ってる』

明日も仕事なのに大丈夫なのかな?ウキウキと迎えに行きたいと言われたら嫌だとは言えないじゃない。
それすらあの人の思惑な気がするけど。
黒沢さん早く帰ってくれないかなぁ…。

「律香」

「!!ぅひゃぁい!!!」

「‥大丈夫か?お前」

「黒沢さんがいきなり出てくるから」

「驚かすつもりじゃなかったんだが。迎えに来て貰うのか?」

「えっ‥あ~うん」

「あの男?」

肯定して良いものだろうか。未だに小塚さんとの関係もはっきりさせられないままなのに怒らせるだけかも。

「少しでも間を作ると嘘だって言ってるようなもんだぞ。言ってくれりゃあ送るのに」

「私は別に送り迎えしてほしいわけじゃないから」

「じゃあ何で」

なんでって言われても。橘さん言ってないなら言わない方がいいのかな。

「嘘も誤魔化しも出来ない奴だな。さっきから橘さんと日下さんがお前の外出をさせないように誤魔化してるのに関係してんだろ、バレないとでも思ってんのかよ。橘さんはまだしも日下さんはバレる」

確かに分かりやすいくらいいつものふざけた冗談が減る。
黒沢さんは言わなきゃデスクに戻してくれなさそうだし。
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