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キスをして
第8章 二人の関係
やり取りを見ていたのか黒沢さんが申し出てくれたお陰で断るわけにもいかず二人で非常階段に向かう。

「まだ仕事してたんじゃないの?」

「見せかけて遊んでた」

そうですか‥待ってただけですか。

「さっきは引きずられるとまずいと思って言わなかったんだが好きなんだろ」

「な…に?」

「俺にはあんな反応しない。あんな風に話さない。…だって律香は俺が好きだったわけじゃないだろ」

は?何言ってるの?

「何で俺と付き合った?俺に言われたからじゃないか?」

「そういうわけじゃ」

「ホントか?律香はこう思ってたんじゃね。一緒に居て楽だし、馬鹿なことさんざんやってきたから変な意識しなくて良いし、仕事ばっかりしても怒らないしとか。親がうるさいし彼氏くらい居た方が良い」

あれ?そんなわけ無いじゃんって言いたいのに全部を否定できない。だって少なからずそう思ったのは確かだ。
でも‥

「それでも俺とセックス出来るくらいには好意持たれてんならって何も言わなかったんだけどさ」

淡々と話す黒沢さんの背を見ながら階段に響く靴音に頭がクラクラする。

「大学の時も彼氏何人か居たの見てたからそういう恋愛の仕方かとも思ったんだがさっきので確信した。お前誰も好きじゃなかったんだよ。いや違うな好きの意味が違ったんだ」

意味って何。

止まった靴音が私に近付いてくる。

「あいつに好きって言われた?そっか‥言われたんだな。でもまだ付き合ってないって事はパニクってるんだろ」

「アンタまで変なこと言わないでよ」
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