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キスをして
第8章 二人の関係
問題は眞木君の作業を続けるだけの余裕がある人は今の時点でいない。
皆ギリギリの作業を行っている。
この中で幾らか余裕があるのは私だけだ。私は自分の作業を中断して眞木君の作業を続ける。
今日は徹夜を覚悟しなくてはいけないかもしれない。

眞木君の作業が終わったのは15時過ぎ。
まだ外出の二人は帰ってこない。
なんで今日に限って遅いのよ。
納品は16時急いで出ないと間に合わない……。

仕方ない。
皆の言いつけを破るしかない。
納品先まで電車で2駅。コートを羽織って会社を飛び出した。

「お疲れ」

「「お疲れ様です」」

「あれ?間宮と眞木は?」

「二人とも納品行きましたよ?」

「二人でか?」

「いや、別々です。橘さん何かマズいことでも…」

「いや。大丈夫だ………あのバカ‥」

――――

帰宅時間より早めで良かった。混んで揉みくちゃになったら嫌だもの。
2駅先の店舗まで納品を終えて帰社するために駅に向かう頃には16時半になっていた。

一人で外出なんて久し振りだなぁ。最近は小塚さんがいつも一緒にいるからなんだか新鮮に感じる。
…小塚さんきっと怒ってるよね。呆れちゃってたらどうしよう。
会うのが怖いなんて初めて思った。
今日徹夜になりそうでちょうど良かったかも‥距離が近すぎると考える時間がなくて辛い。

トボトボと駅までの道を歩いているとコートのポケットのバイブレーションに気付いた。
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