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キスをして
第8章 二人の関係
「財布ちゃんと受け取ってくれましたか?」

私とは反対に落ち着いて楽しそうに話す。それなのに目は私を蔑んでいる。
エレベーターであった時は気弱そうだったのに今はそんな様子は感じない。

「「捨てろ」とか言われませんでした?あの男に。彼氏ですか?最近会社まで送迎されてますよね。僕を警戒していたんですか?一言くらい話して下さいよ‥‥話せって言ってるだろ!!」

「――っぐっつ」

床に打ち付けた頭が痛い。
何で私蹴られてるの?蹴られた腕がドクドクと痛む。

「あんなににこやかに話し掛けといてどうしてそんな顔で僕を見るんですか!?どいつもこいつも女は皆そうだ!」

何言ってるの?
駄目だ。痛みで頭が痺れて分からない。

「正直に言ってくれたらこんな事しなくて済んだのに…なんで男の部屋に泊まってるんだ!!そんな軽い女だなんて思わなかった!!」

何それ…勝手なこと言わないでよ。
さして話したこともない人に何でそんな事言われなきゃいけないのよ。
なんなの?
なんなの!?
なんなのよ!!

「……勝手なこと言わないでよ。勝手に家の場所知られたら気持ち悪いじゃない‥勝手に彼氏面されたら苛つくじゃない‥大体ねぇあなたがこんな事しそうなのを垣間見せてんのがそもそもの原因でしょうが!!人のせいみたいに言ってんじゃないわよ!!…あぁぁっもう痛いなぁ!!!最悪!!何なの!?私が軽いだと?軽かったらこんな状況なってないわよ!!軽いのはアンタの頭でしょ!!」

「うるさいんだよ!!この女!!!」

胸倉を掴まれて相手が手を振り上げたのが分かる。

衝撃が来ることに身体が自然に身構える。
しかし、衝撃よりも先に何かがつぶれる音がした。
一緒に私から手が離れていき身体が崩れ落ちた。
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