この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キスをして
第8章 二人の関係
「せざるを得なかったのっ。現場押さえられたら逃れようがなくて固まってる間に彼女って言われたのよ」

「外堀先に埋められてるじゃねぇかよ」

「今となっては嬉しいけどね」

「…サクッととどめを刺すなよ‥『ありがとう』って事は自覚した?」

「うん‥ごめん」

「ごめんなんて言うな。惨めになるだろ」

寂しそうに悲しそうな声が今にも消え入りそうで‥それでも私にはどうにも出来ない。

「ありがとうって言っとけよ。俺もっとこうウダウダ言い訳されながら振られんのかと思ってた‥つうかやっと振られた」

「何それ‥振って欲しかったの?」

「中途半端は諦めつかねぇんだよ。あの人も中途半端にしてやるなよ?」

「大丈夫‥この後会うから」

「なんかムカつく。まぁ‥今まで通りで居てくれよな。でなきゃ益々デザイン部に嫌われる」

「嫌ってないって‥恐いだけだって」

最後まで私に気を使おうとしているのが見て取れたけどそれを言ったらまた言い返されてしまうのが分かっているから何も言わない。
言えば言うほど気を使ってくれるのが分かるから私は何も言わない方がいい。

タクシーで帰ると言ったのに半ば強引に車に放り込まれてアパート横の小塚時計店の前に停められた。

「近所の時計屋って此処しかないだろうが」

「送ってくれてありがとう」

作業場には電気が灯っているから私が帰ってきた事には気付いているはず。
/340ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ