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キスをして
第8章 二人の関係
達してしまう寸前で愛撫をやめられた身体が熱を探したのは一瞬で抱き起こされて向かい合わせに小塚さんの上に乗せられる。
秘部に当たる小塚さんの熱すぎる熱に息を呑んで‥吐いた。その瞬間に私のナカを掻き分けるように小塚さんが押し入ってくる。

「―はっ、ん‥」

力が抜けなくて痛みに戸惑う私に優しく唇を重ねて甘い舌の動きが私を解していく。
「あぁぁっ!」

緊張が解けた隙に蜜壺を埋めるように最奥まで突き上げる。

「まっ‥待って!動いちゃ…ああっ!」

「イったよね‥ごめん。待って上げられない」

「あァッっはっ…んあぁ!」

待てないと言いながら労るようにキスを繰り返すその唇が私をたまらなくさせていく。
私がどんなに喘いでも何度も何度も私をイかせながら甘く名前を囁き翻弄する。

「律‥名前を呼んで…?あなたに名前で呼ばれたいって言ったじゃないか」

「‥誠司」

――――

「ん‥」

温もりの中で目が覚めた。

小塚さんの部屋?
部屋の中は真っ暗で体に乗る重みで後ろから抱き締められているのだと気付く。
頭と腰のだるさにふらつきながら体を起こすと裸のままだった。

あれ?
私作業場で…あれ?途中から記憶が途切れている。

「大丈夫‥ちゃんと最後までしてから寝たよ?」

急にベッドの明かりがついて部屋の中が浮かび上がる。

「え?」

横になったまま私を見上げて笑う小塚さんに手を引かれてまた腕の中に戻された。
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