この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キスをして
第8章 二人の関係
「覚えてないならもう一回する?」
「いいですよ」
「その『いい』はしても良い?」
そんな発音に聞こえましたか?
聞こえるわけ無いですよね。むしろそう取れる貴方はすごいです。私の目はふざけんなだったと思いますけど?
「彼氏になっても冷たくされる‥」
「彼氏?」
「‥違うの?俺弄ばれたの!?」
「人聞き悪い事言わないで下さいよ」
彼氏って言葉に出されても実感がなかったんだから仕方ないじゃない。好きとは言ったけど付き合うとは言ってなくて、よくよく思えばお互いに好きだと言ったんだったら付き合ったで良いのかな?
「で?俺は彼氏なの?」
「‥彼氏彼氏」
「投げやりだなぁ」
「恥ずかしいこと聞くからですよ」
胸板に寄りかかる私の髪を耳に掛けながら額に唇を付けている。
小塚さんの唇は私を落ち着かせる。それなのに絆されてもっととせがみたくなる。
あ!私作業場での最中にふと思ったことがあるんだった。
「ねぇ、小塚さん私‥」
「どうして小塚さん?さっきはあんなに誠司って呼んでくれたのに、それにこれを機に話し方を変えて欲しいな」
「どうしてそんなに拘るんですか?」
「いいですよ」
「その『いい』はしても良い?」
そんな発音に聞こえましたか?
聞こえるわけ無いですよね。むしろそう取れる貴方はすごいです。私の目はふざけんなだったと思いますけど?
「彼氏になっても冷たくされる‥」
「彼氏?」
「‥違うの?俺弄ばれたの!?」
「人聞き悪い事言わないで下さいよ」
彼氏って言葉に出されても実感がなかったんだから仕方ないじゃない。好きとは言ったけど付き合うとは言ってなくて、よくよく思えばお互いに好きだと言ったんだったら付き合ったで良いのかな?
「で?俺は彼氏なの?」
「‥彼氏彼氏」
「投げやりだなぁ」
「恥ずかしいこと聞くからですよ」
胸板に寄りかかる私の髪を耳に掛けながら額に唇を付けている。
小塚さんの唇は私を落ち着かせる。それなのに絆されてもっととせがみたくなる。
あ!私作業場での最中にふと思ったことがあるんだった。
「ねぇ、小塚さん私‥」
「どうして小塚さん?さっきはあんなに誠司って呼んでくれたのに、それにこれを機に話し方を変えて欲しいな」
「どうしてそんなに拘るんですか?」