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キスをして
第9章 小塚の本懐
「大丈夫みたいだから上がって良いよ。お疲れ」
「お疲れさまです」
「りっちゃんカレー頼むけど要らない!?」
「カレー美味しそう!でも要らないです帰るんで」
あぁ。まだ発狂してる。
捕まる前に逃げるに限るのよね~こういう時は。
騒がしい事務所を出て非常階段へ向かう。深夜になるとエレベーターが停止するのがこのビルの辛いところ。
「あれ?律香?」
「黒沢さん。お疲れさまで~す」
「上がりか?」
「うん、明日は飲み会だし体調は万全にしておかないとね」
「デザイン部は飲み会気合い入ってんな」
「ん~こんな時位じゃないとなかなか飲み行く暇ないし?人数の割には仕事多いでしょ。今回は佐伯さんも一緒に手伝ってくれてるし」
「佐伯が?」
「佐伯さんも今回は飲み会参加するんだって‥何?」
えらく渋い顔で私の話を聞いている黒沢さんにこちらもつい怪訝な顔で見てしまう。
「いや別に‥お疲れ」
「お疲れ~」
私の横を足早に過ぎていく。いつもと様子の違う黒沢さんを横目に見ながら私も階段を降りていく。
こんな黒沢さんを何時だったか見たことがあるけどいつだったっけ?
「お疲れさまです」
「りっちゃんカレー頼むけど要らない!?」
「カレー美味しそう!でも要らないです帰るんで」
あぁ。まだ発狂してる。
捕まる前に逃げるに限るのよね~こういう時は。
騒がしい事務所を出て非常階段へ向かう。深夜になるとエレベーターが停止するのがこのビルの辛いところ。
「あれ?律香?」
「黒沢さん。お疲れさまで~す」
「上がりか?」
「うん、明日は飲み会だし体調は万全にしておかないとね」
「デザイン部は飲み会気合い入ってんな」
「ん~こんな時位じゃないとなかなか飲み行く暇ないし?人数の割には仕事多いでしょ。今回は佐伯さんも一緒に手伝ってくれてるし」
「佐伯が?」
「佐伯さんも今回は飲み会参加するんだって‥何?」
えらく渋い顔で私の話を聞いている黒沢さんにこちらもつい怪訝な顔で見てしまう。
「いや別に‥お疲れ」
「お疲れ~」
私の横を足早に過ぎていく。いつもと様子の違う黒沢さんを横目に見ながら私も階段を降りていく。
こんな黒沢さんを何時だったか見たことがあるけどいつだったっけ?